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2006年 02月 20日
♪朱色挿話へ戻る↑
(ココにさんざん恋人のことを聞かれたイシスは、今度は自分が聞いてみることにした) 「あの、ココさんは殿下のどのようなところがお好きなんですか」 「へ?キーラのことか? そ~だな~‥‥‥顔かな」 「え‥‥‥汗 では顔以外では‥‥」 「そうはいってもなぁ~あいつ顔以外ロクなとこないもんなぁ。でもとびきり美人なんだよな。見惚れるくらい‥‥」 「そうか。そんなに好きならばいつも傍にいて眺めていろ」 「そんなにいつもは‥‥って、え??」 イシスとココがふりむくと、そこには腕を組んで立っているキーラが!! 「あっ! オレ神殿に呼ばれてたんだった! ちょっと行ってくるよ!」 「あ、ココさん」 ぴゅーっと疾風のごとく去るココ。 「逃げ足だけは早い奴め」 帰ってきたらただでは済まさんという表情全開で乱暴な動作でソファに座る。 イシスはそっと紅茶を差し出しながら告げた。 「殿下。ココさんは冗談で‥‥‥」 「わかっている」 紅茶に口をつけながら、キーラは僅かに口端を上げた。 「何を心配しているイシス?ココが私の顔だけに惚れたのかと勘違いするほど付き合いが短いわけではない」 「あっ‥‥‥申し訳ございません」 イシスは深く頭を下げる。 「ついでに言うと、あれが逃げ出したのはただの照れだ」 「照れ、ですか?」 「ククク‥‥‥私の顔に惚れたと本人の目の前で言ってしまったので今ごろ真っ赤になって走っているはずだ」 楽しそうに笑うキーラは、上機嫌になってもやっぱり「帰ってきたらただでは済まさん」という表情に変わりはなかった。
by shuirosouwa
| 2006-02-20 23:13
| 妄想story♪
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